無為の生き方
世界人類が平和でありますように

5章 自然法爾・全託・無為
                ―すべてを神に委ねます―

 最高の神通力は神のみ心のままに生きること

 神通力とは

神通力は、ウィキペディア、フリー百科典によると、六種の特殊な能力のことを言い、次ように説明されています。

神足(じんそく) 機に応じて自在に身を現し、思うままに山海を飛行し得るなどの通力。

天耳通(てんに) ふつう聞こえる事のない遠くの音を聞いたりする超人的な耳。

他心痛
(たしん)  他人の心を知る力。

宿命通(しゅくみょう) 自分の過去世(前世)を知る力。 

天眼通(てんげん)  一切衆生の過去世(前世)を知る力

漏尽通(ろじん)  自分の煩悩が尽きて今生を最後に生まれ変わることはなくなったと知る力。

五井先生は、霊能者と覚者の違いについてよくおっしゃっていました。霊能力は、過去世からの特殊な修行により、幽体が普通の人より大きく幽界や霊界等の細かい波に感応しやすく、見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたり、予言をしたりする能力のことを言い、ヨガなどの修行によりチャクラが開かれると、それに応じた能力が現れます。しかし、いずれもその人が神我一体になり悟って得た能力ではない、ということです。

霊能力の落とし穴

五井先生は、「漏尽通」以外の神通力は、悟らなくても得られる能力なので、その人の思いが低級であれば、幽界の低い波動の生物に感応してしまい、その霊能力が人に迷惑をかけたり、怪しい雰囲気を漂わせたりすることになるとおっしゃっていました。幽体の汚れが浄化されれば、霊界・神界に通ずるようになり、その能力が生かされるようになるわけです。

五井先生は、そんなことがあるので、まずは身を浄めることが大切で、霊能力を得たいと思うことを戒めておられました。私の五井先生を知る友人で、二人も自殺して亡くなりました。邪まな気持ちをもったままで中途半端な修行をすると幽界の生物のいい餌食になってしまいます。

五井先生の高弟に、村田正雄先生と斉藤秀雄先生がいらっしゃいました。両先生とも霊能力に秀でた方で、村田先生は、統一して宇宙人と交流し、円盤に乗り月にある基地に行ったり、霊界を自由に出入りされていました。一方、斉藤先生は、必要な時に必要な能力が現れるとおっしゃっていました。突然、テレポーテーションしたこともあると笑いながら話されていました。私もそうでしたが、両先生のように特殊な能力をもつことに憧れる気持ちは誰もあることです。しかし、そこには大きな落とし穴があることを知るべきです。

漏神通への道

五井先生の教えは「漏尽通」を得る道です。

神様と一つになり、因縁因果を解脱し自由自在心を得て、神様のみ心のままに生きられるようになることです。

その過程において、必要があれば神様から霊能力を授けていただくこともあるかもしれません。それは、自然法爾に授かるものであり、自らの我欲で欲してはいけません。祈りに祈り自我を滅らしてゆくことです。

私は、斉藤先生の直筆の書と、雪舟が斉藤先生を通して描かせた仏画のコピーを持っていますが、いずれもスゴイものです。まさに自由自在の境を肌で感じることができます。

「時くれば 花は咲くなり 焦らずも 身は結ぶなり み心のまま」

この斉藤先生の詩のように、いずれは誰もが花開く時が来るわけで、その時は、皆が超能力者になるわけです。あせることは何もありません。ひたすら神と一なることを祈り、世界平和の祈りの道を邁進してゆきましょう。


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