無為の生き方 Ⅱ
世界人類が平和でありますように

4章 自然に帰れ

― 自然は神様、山にセルフビルドでミニログハウスを建てる ―

5 不食の生き方

 自然に帰れ

 「自然と共に生きる」ということは、この「宇宙の法則のままに生きる」ことと同義です。すべての不調和・不幸・災難は、宇宙の法則から外れていることを知らせるサインです。現代において、体調不良をかかえ病で倒れる人は多く、これから二人に一人は癌にかかる時代が来るのではないかと言われています。それもこれも、すべては「自然に帰れ!」という自然からのメッセージに違いありません。

 テレビを見ると、グルメ番組ばかり目に入り、大食を競ったり、「おいしい、おいしい」と連呼したりして「食」を煽るタレントの姿に何かおかしいと感じるのは私だけでしょうか?「食」の本来あるべき姿を考え直してみる必要があります。

 人類創始以来の大革命

 「人類創始以来の大革命になる!」

 もし、「人間が食べ物を食べなくても生きてゆくことができる」としたら、食事をつくる「時間」と「労力」、家計の大半を占めている「食費」がいらなくなり、その時間とお金を他のことに有効利用できるようになります。

 私は、十数年前、山田鷹雄さんの「不食」という本を読み、仰天しました!そこには、「人間は食べ物を食べなくても生きてゆける」ことを、自らの体験を通してタンタンと語られていました。それは「アンビリーバボー」です。もしそれが真実なら、これは産業革命を上回る人類創始以来の「大革命」です。これから起こりうるであろう食糧危機もまったく心配なくなります。普通の人なら、「そんなバカな!」と一笑に伏してしまうでしょうが、素直なというよりも洗脳されやすい私はそのことを信じてしまい、即、実行に移しました。

 少しずつ食事の量を減らして、最初は肉を止め、魚を止め、乳製品を止め、穀物も止め、最後は野菜と果物だけで何週間か生活しました。実際三か月間で、身長は百六十七㎝ありますが、六十二㎏あった体重を、五十三㎏、体脂肪率九%まで落としました。さすがに短期間で急激に体重を落としたためでしょう。体が宙に浮いた感じでフラフラしていました。

 そこで、いったん不食は中止して、体重を五十七㎏まで戻し、そこから再スタートしました。無理をしないで少しずつ体を小食に慣らして、十数年、現在に至っています。結果、現在の体重は五十三㎏で、最初、不食にチャレンジした時とまったく同じ体重になっていますが、十数年という年月を経て自然になった体ですので、まったく無理がなく自分にとって理想の体重になっており、エネルギー不足を感じることはサラサラなく、充実感をもって普通の生活をしています。

 ありとあらゆる物を食べては、体の調子を確認し、体が喜ぶ食べ物だけを食べるようにしてきました。これは本で得た知識ではなく、自らの体験から得た智慧ですから迷うことはありません。一般的に言われている白く精製した白米や小麦粉、白砂糖や白い塩などは避けた方がイイです。アーモンドを筆頭にナッツ類はイイと言いますが、ある時期は良かったのですが今は体に合わなくなりました。果物は体が一番喜びますが、値段が高いのでたまにとるぐらいです。みかんやリンゴなど果物を食べる時は皮を剥くことなく丸ごと食べます。肉や魚は自分から進んで食べることはありません。食べると消化に時間がかかり食べた後ボーッとなるのがイヤです。乳製品もとりませんが、豆乳は大好きで毎日少量飲んでいます。

 現在は、夜一食を基本にして昼間お腹が空いたと感じる時は、コーヒーに煎餅やあられ、微糖のチョコを1・2個とりその味を楽しんでいます。昼に一袋二十五gの「十六穀米」を焚いてその風味を楽しむ時もあります。夜は「ざる蕎麦」と野菜料理を食べるだけです。十六穀米も蕎麦も風味が最高で食べた後がスッキリし胃にもたれず値段が安く調理が簡単なのが今食べている理由です。現代栄養学で勧める一日にとるべきカロリー量から比較すると極端に逸脱していますが、毎年行っている健康診断ではほぼオールAで健康そのものです。(年齢・体重から計算した1日に摂取すべきカロリー/21002700cal、現在の私がとっているカロリー/8001000cal位のようです)

 
無理をしないで自然のままに

 現代人は多くを食べるので、その反動でお腹が空くのです。食べなければお腹がそれに順応しお腹は空かなくなります。人間は大食い芸人のように一度に数キログラムという信じられない量を食べることができる体をつくることができれば、まったく食べないでも生きてゆける体をつくることもできます。

 「さて、あなたなら、どちらを選択しますか?」

 結論として言えることは、「選択はすべて各自の自由である」ということです。

 私は長年の不食の取り組みから、「無理をして食べない」ことは良くありません。どうせ、二十年後に残れる人は体が霊化され自然にそのような体になるのですから、自分の体と相談しながら、無理のない範囲で「小食」にすることがベストだと思います。食事はコミュニケーションのツールであり、その味や盛り付けは芸術そのもので、肉体人間にとっては大いなる楽しみの一つです。食を楽しむことも、人生を豊かにすることにつながります。

 *不食のメカニズムについては、前著「無為の生き方」に書きましたので、ご参照ください。

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